社長と恋



その瞬間カッと体が熱くなって、気付いたら山崎の胸に手がいっていた。
だけど止められなくて、山崎も嫌がらなくて、そのまま山崎を抱いた。


恥ずかしそうにする山崎に何度もキスを繰り返し、可愛くてつい意地悪を言ってみたりもした。


優しくしたいのに出来ない自分が情けなくて、だけど怖いくらい幸せだった。


山崎を腕に抱いたまま、俺は聞いた。


「なぁ、お前初めて?」


『うん……。』


「…あー悪かった。
途中でそうかもって考えたのに優しくしてやれなくて…。」


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