社長と恋



次の日、いつものように廊下を歩いていると、山崎!と聞こえた。
振り返ると、秋元さんが珍しくスーツ姿で走って来た。


『今日はスーツなの?
メガネもしてるし。』


「今日会議なんだよ。
だからちょっと遅くなるから会社の中で待ってろ。」


『分かったぁ。
今日はお弁当持ってきてないんだ。
だからご飯食べに行かない?』


「ならお前ん家行こうぜ。」


『なんで?』


「飯作ってよ。」


下から見たメガネのスーツ姿の秋元さんは新鮮でやけにかっこ良く見えた。


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