社長と恋
秋元さんはあたしが喜ぶと思っていたのか、思いきり嫌そうな顔をした。
「なんだよ、お前その態度。
つまんねぇ…。
普通嬉しいだろ、彼氏が社長って。」
なんだ…プロポーズなんかじゃ全然なかった。
恥ずかしい…
『別に彼氏が社長とかあたし興味ないもん。
秋元さんはたまたま社長だったんだし…。』
「ふ…まぁ、そういうのお前のいいとこだけどさ。
お前のために社長になるんだけど。」
『えっ、なんで?』
「しっかりしなきゃとか考えんだよ。」