社長と恋



それから、山崎は何度か俺の帰りを待っている事もあった。
だけど最近の山崎は異常なくらい一緒に居たがる。


もともとそんな会いたがりでもなかったし、わがままを言うようになったのも最近だ。
山崎がおかしい…
そう感じた俺は山崎に聞いた。


「おい、お前何かあったのか?」


『何が?』


「なんで最近そんなに会いたがるんだ。
何か不安でもあんのか?」


『不安なんてないよ。
ただ無性に最近寂しくなって会いたくなるだけ。』


「……そうか?」


山崎の様子がなんだかおかしいのは気付いていたが、本人が言わないからどうにも出来ずにいた。


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