社長と恋
秋元さんのお母さんは、結婚報告の時も凄く喜んでくれて、よく秋元さんがいなくても家に会いに来てくれる。
本当にあたしの母親のように接してくれるから、今あたしに一つも不安はない。
そうそう、結婚したあたしは“秋元心”になった訳で、お互い名字で呼び合っていたから慣れなくて、つい山崎、秋元さんなんて呼んでしまう。
それでも何かの用事で誰かに名前を呼ばれる時、秋元さんと言われると凄くくすぐったくて恥ずかしい。
秋元さんが言う“心”も照れるけど、あたしが言う“真琴”の方が恥ずかしい。