社長と恋
彼は子供の名前を付けようという話しになった時は“二人合わせて真心でいいじゃん”なんて言っていた。
だけど誰より子供が産まれるのを楽しみにしているのは秋元さんだった。
「俺、親父とほとんど遊んだ記憶ねぇから自分のガキとは沢山遊んでやるって決めてたんだ。
忙しいを理由にしたくねぇし。」
そう言った秋元さんは良い旦那さんでもあり、いいパパになるだろう。
秋に秋元さんと出会い、冬に恋に落ち、春に結婚というスピード婚。
だけど秋元さんが早めにプロポーズしてくれて良かった。
何故ならあたしが子供が出来て仕方なく結婚した、なんて無駄に悩まなくて済んだから。