社長と恋



だけど、あいつは俺に弁当を作ってきてくれる。
自分で作った方が上手いが、人に作ってもらうというのはなんだか嬉しいもので、楽しみになっている。


プルルル…


「…はい。」


〈あ、社長。
明後日パーティーがあるらしいので詳細はこちらで確認お願いします。〉


「パーティーか……。
あぁ、分かった。」


電話を切ると、一気に萎えた。
パーティーなんか、どうして行かなきゃいけねぇんだよ。


イライラしていたのが更にイラついた。


目線の先にはいつの間にか東が居なくなってパソコンとにらめっこしている山崎がいた。


< 46 / 371 >

この作品をシェア

pagetop