社長と恋
『ふぅん。
金持ちの人がする事って分かんない。』
「だから暇つぶしにお前連れてきたんだろーが」
山崎は嫌そうな顔をして俺を見た。
「あ~…そろそろ時間だな。
行くか。」
だるそうな顔して立ち上がった山崎の頭を撫でた。
「お前はただ俺といればいいんだ。」
山崎は小さく頷いた。
長い長い廊下に出ると、普通の扉より大きな扉の中に入った。
久しぶりに来たパーティーは相変わらず俺の苦手な雰囲気だった。