社長と恋
山崎がそう言った瞬間、電気が消えて真っ暗になった。
パッと前でライトが着き、立っていた男が話しだした。
「みなさん、今日はお集まりしていただいて嬉しく思います。
私、佐久間と申します。
久しぶりに見る顔や、初めて見る方もいますが、今日はみなさん社同士で仲を深めましょう。」
白髪の目立つ、大手企業の社長だとは感じさせない優しい笑顔で佐久間さんは挨拶をした。
『あれが佐久間会社の社長?』
こそっと山崎が俺に話しかけてきた。
「みたいだな。
意外とのんびりしたおっさんだな。」