年下彼氏。
私はずいぶんぼーっとしていたらしく、友稀がなげてきたスティックのりに頭をぶつけて、我に戻った。
『なにぼーっとしてんの?変なこと考えてたんじゃねぇの?気持ち悪〜』
「はぁ?誰がそんなこと考えんのよ!!あんたでしょ!?」
売られたケンカは真っ向から買う私。私もまだまだ子どもなんだって、思い知らされる。
「そんなのどーでもいいから、ちょっとは手伝いなさいよね!?」
『え〜めんどくせぇ!俺のりで手ぇベタベタなるの嫌なんだよね。』
お前は女子高生か?
『てか、なんで俺だけ手伝わされるわけ?洋介とか居んじゃん。…ま、一人で頑張って!!』
「マジありえないしっ」
ぶつぶつ言いながら、一人で作業を進める。
初対面のくせに、こんなに馴れ馴れしいなんて…
.