年下彼氏。


ほんっとムカつく。


友稀たちは教室を出て、どこかへ行ってしまった。



教室で一人寂しく作業を続ける私。



ザーッという音がして、ふと窓の外を見てみると雨。なんでだろう、私の気持ちみたい。



なんか寂しい…



『おい…!!作業進んでないんだけど。』


そう言ってきたのは友稀。


「な、なんで戻ってきたの?」


友稀の隣にはさっきまで一緒にいたはずの洋介は居なくて…


『お前が手伝えって言ったんだろ?』


それだけ言って、私の向かい側に椅子を持ってきて座った。


『だいたい、なんで俺が……』


ぶつぶつ私に文句を言いながらも、手伝ってくれている。




第一印象最悪だったのに…

今、私の中で友稀の印象が変わりつつある。


友稀の不器用な優しさが伝わってきたから。






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