年下彼氏。
ぼーっとすごしていたら、1日があっという間に終わってしまった。
放課後、陸上部が居るグラウンドを見た。
「一真…」
そこには、後輩と楽しそうに話す一真が居て…
にっこりうなずいて話している女の子が居て…
一真が離れていってしまったようで辛くなった。それと同時に、なんでそんなに楽しそうに話すの?そう思った。
私の中に生まれた嫉妬心。
あの子、きっと一真のこと好きだ。なぜかそんなふうに思った。女の直感ってやつ。
ともかく、そんな場面を見ているのが嫌で、さっさと部活に行く準備をする。
部活に行ってからも、ずっとあの光景が頭から離れなくて、上の空になってしまう。バレーボールが目の前に来ても、気づくことができないほど、そればかりを考える。
その日、イライラが消えることはなかった。
.