ゆるゆる恋愛事情
「お〜い!!まっこ〜ぅ!」
「うあ〜!皆まだ居たんだ!」
下駄箱に里美、なつ、麻美のいつものメンバーを発見。
「久々に遊びに行こうよ」
「お〜、いいねぇ」
「いつも勇気くんに真子取られちゃってたからね〜」
確かに、私付き合い悪いよな〜。
皆よく私と友達やってくれてるよね、ホントありがたい。
「そういえば…」
私皆に勇気くんが好きって話してないや…
「なに?」
里美が不思議そうな顔をして私を見る。
「あ〜、場所を移して話したいことが…ね、ありまして〜」
「と、言いますと…」
「もちろん行き先は…」
「例の定番、赤と黄色のファーストフード店ですね?」
うわぁなんて周りくどい。
私は久々の皆との会話に素直に笑う。
「真子、行くよ!」
「うぁ、はいはいはい」
話のテンポが早いな、相変わらず。まぁ楽しいから疲れないんだけど。
勇気くんとばっか話してるとテンポズレる〜。
私はそのままずるずると引きずられるように連れていかれてしまった。