ゆるゆる恋愛事情
「さて、勉強にとりかかりましょうか…」
皆と別れてから帰宅して一通りのことを済ませ、机に向かう。
「…はぁ」
やりたくなっ!
私はしぶしぶ世界史のノートを開いて読み返した。
「……」
まったく分からん。
植民地ってなんのためにあるのかさえ分からん。
ってか、戦争起こりすぎ。
「助けて勇気くんー…」
そうつぶやいた瞬間、ケータイが鳴る。
まさか勇気くんグッドタイミング?!
そして私は勢い良く電話に出た。
「はいはいもしもし〜」
『あ、清水さん?高須だけど…』
高須、くん。
今一番関わりたくない人…
「うん、どうかした?」
『今度の日曜、暇?』
「え〜っと、明後日だよね?空いてるけど…」
『テスト前だし、急で悪いんだけどさ。二人で遊びませんか?』
ん?
これって、デートのお誘い…ですかっ?!
「はっ、はぁ…」
「じゃぁ12時に駅前でね、楽しみにしてる」
ツー、ツー…
この機械音とゆーことは電話が切れたのか、そうか…
「え、えぇぇ?!」
私と高須くんがデート?!