ゆるゆる恋愛事情


ってゆーか…


「もしかして勇気くん、私のこと好きなの?」


「…っ〜〜!!」


ありゃ、ありゃりゃ?


一瞬にして勇気くんの顔が真っ赤になっていく。


「何やの!お前どこまで言わせようとすんねん!」


「え?だって分かんないじゃん!はっきりしてよ!」


「う、……好き…です」


「………!」


やばい。


「清水さん真っ赤やで」


「勇気くんもね」


嬉しい。


「本当はな?一生言うつもり、なかったんやで?」


「え?」


「教師と生徒やから、バレたらまずいやん…」


勇気くんは恥ずかしそうにそっぽを向いた。


「けど教師も生徒も関係あるかー!って思ってん。君のせいやで?」


あ、いつもの勇気くんに戻ってきた。


勇気くんは強引な時とか、言葉使いも強くなる。


「あの…さ」


「ん?」


「私も、すっ、すすすきだよ!」


「ふはっ!噛みすぎ!」


だって恥ずかしいんだもん!


私は熱い頬を冷やそうと手を当てた。


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