太陽の王子様
「あゆかー!」
「ほーら、王子様のお迎えだよ?」
ニヤケながら岡安を指す百合華は相当楽しんでる、
憎たらしいったらない!
女子に人気なのに恋人はいない岡安が愛想振り撒く相手。
つまり私と岡安がくっつくか、
百合華はこう言った恋愛事情が大好きな奴だ。
「あゆか!今日のデート何処行く?」
「行かない。」
「何でよー!」
「岡安ー、あゆかは雪の王子様が好きなの!
あんたみたいな熱苦しい奴は嫌いなんだって!」
百合華!余計なことを……!
「雪の王子様?あゆか好きな人いたの?」
「ばーか。童話の話しだよ!」