いちご オ・レ


もうそろそろ


帰る時間に


なってきて


「もう帰らなきゃ」


って


腕時計を


見て言った。


「もうそんな時間?」


そう言って


拓実は


私の腕時計を


のぞきこむ。


「じゃあ、送る。バス停までで大丈夫?」


って


言われて


当然じゃん!


とか


思いながら


「うん」


と言った。


家まで


送ってって


言ったら


送ってくれたんだ?


遠いのに。


また


勝手に解釈して


一人で


喜ぶ。


私って


幸せな奴だよね。



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