いちご オ・レ
じっくりと
部屋を観察していると、
拓実が何かを持って
戻ってきた。
「いちご・・・おれ~?だって。飲める?」
ピンク色のパッケージの
飲み物。
あまり
飲まない飲み物。
でも、
なんとなく
味は知っている。
私は
「うん」
と頷く。
「はい」
と言って、
ストローと一緒に
渡してくれた。
わざわざ買ってきてくれたのかな?
やっぱ、
拓実って優しいよね。
心の底で
そんなことを思いながら
「ありがとう」
とお礼を言った。