いちご オ・レ


采夏は


残念ながら


違うクラスだけど


「大丈夫?」


それだけ言って


そっとしておいてくれた。


私のこと


ちゃんと


わかってるの。






4月までの


1ヶ月間


いつもと違う


みんなの優しさに


甘えながら


過ごした。


みんなに


「手術は怖くないの?」


って


何回も聞かれた。


「怖くないよ」


そう答えた。


本当のことだった。


何故だか


本当に


怖くない。


それより


来年


思いきりできることが


楽しみでしょうがない。


重い私の心の中で


ほんの少し


期待ができていたんだ・・・。



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