かくれんぼ
大丈夫!私、いつも家族で先祖供養してるし、何かあったら、御先祖様達が守ってくれるよね


信じる者は救われる


「ちょっと!あんたたち!本当に来ないつもりなの?」


階段の上から茉莉の叫ぶ声が響いて聞こえる


「特に何もないみたいだし、早く上がってきなよ〜!」


私と帆乃花は顔を見合わせる


「帆乃花?大丈夫?」


「うん…」


帆乃花は震えながら立ち上がり、私の腕に腕を絡めてきた


「今から行くから〜」


私は階段の上に向かってそう叫び、帆乃花と少しずつ階段を上がっていった





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