かくれんぼ
帆乃花は凄い力で私の腕を引っ掻き、上に向かって走っていった


「帆乃花…」


懐中電灯で引っ掻かれた腕を見る


3本の爪痕に血が滲む


「携帯にかかってくるなんて…」


私はどうしたらいいんだろう


このまま待つワケにもいかない


私は携帯電話を握りしめた


救急車呼ぶんだった…


我に返った私は携帯を開く


そして信じられないモノを見た


『圏外』


何で?さっきまで繋がってたでしょ?


私は急に寒気がした


その瞬間










「キャーッ」










「帆乃花!?」





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