かくれんぼ
私は帆乃花の叫び声に答えるように、何度も帆乃花の名前を呼んだ


「帆乃花ぁ〜帆乃花ぁ〜」


そして階段を一気に上る


怖いなんて言ってられない


茉莉も帆乃花も親友





「イヤァ〜───────…」





「上?」


一体どうなってんの?


二人に何が起こってるの?


「帆乃花ぁ〜」


私の呼び掛けに答える声は聞こえない


急いで階段を上り、懐中電灯が、階段の途中で倒れ込む人影を照らした


「帆乃…花…?」





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