かくれんぼ
その【鬼】らしき声と重なるもう1つの声





「ダメ────────…」





パァ〜ッ


辺りが一瞬、明るくなった


そして辺りは再び暗闇に戻る


な、何が起こったの?


二の腕に掴まれた感触はあるけど動く


私は振り返らずに、そのまま温かい手に導かれるようにして階段を下りた


目の前には玄関


茉莉と帆乃花を残したまま、私は静かに玄関から出た


茉莉…


帆乃花…


ごめんね…


待ってて…





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