スーパーママは18歳!







『う〜ん・・・』



私は、数枚の紙をテーブルに並べ、ソレを凝視してうなっている



そう、これはデザイン画。


私は最近、十代向けの服もデザインするようになった



まぁ、ゆくゆくはそうしたいなと考えていたので、今の昼の仕事に就いたのだが。



いざやってみると、これがまた大変で。


何が大変って、イメージが湧かない!!



今までは、目の前に対象がいたから容易に想像できたんだけど


さすがに十年後の千春は想像できません・・・。




『あ"ぁー!!!』



頭を掻きむしりながら、床に寝転がる



『はぁ・・・』



“ため息付くと幸せが逃げる”なんていうけど、そんなこと一々気にしてらんない訳で。


どう頑張ってみても、ため息くらい出ちゃう訳で。



『やってらんねー・・・』



投げやりな言葉を吐いてみる。


それでも、気が晴れるなんてことはないし、むしろ悪化してる様に感じる。



『・・・・』



無言で起き上がり、新しい紙に鉛筆を走らせた



何だかんだ言っても、この仕事が大好きな私。


結局、投げ出すことなんてないし、できない。







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