スーパーママは18歳!
「・・・社長が、貴女に興味を持たれまして。
巷(ちまた)で噂になっている、貴女を。
ネットのみの販売で、顔も割れてない、謎のデザイナー。
それなのに、多くのファンが支持している。
十代から、多くの世代に。
これは、異例です。
このまま、ネット販売だけに留めておくのは勿体ない。
どうです?
これは、貴女にとっても悪い話ではないでしょう?」
・・・悪い話な訳がない。
私だって、デザイナーの端くれ。
“自分のブランドを立ち上げてみないか”
なんて言われて、嫌な訳がない。
むしろ夢でも見てるんじゃないかって位嬉しい。
ただ・・・・
『――少し、考えさせてください』
あまりの急な展開に、
私の頭が付いて行けなかった。
『ちょっと、混乱・・・してしまって、いるので・・・・。
少し、整理する時間が欲しい・・・。』