涙の色は

告白

冬休みになったところで、うちの学校には修学旅行がある。

3学年全ての中の希望者がいくことになる。

今年は、京都。

「先輩、一緒に回ってください……」
と言うステラ。

「あああ、あの、一緒に京都回りませんか、命さん?」
と噛みながらいう陽菜。
「ねぇ、お兄ちゃんは私と回るよね!」
転校してきた真由も。

一体誰とまわるべきか。
蓮に相談したのだが…

『ねぇ、蓮。皆一緒じゃ駄目なのかな?』
『…お前鈍いのな』
『なんのこと?』
『いや…いいよ』

とはぐらかされてしまったんだっけ―

自由活動は一日しかないのだから…

「先輩?いますか?」

とっくに放課後の時間。ステラは僕の教室に来た。

「どうしたの?」

「えっと…あ…せ、先輩!」

ステラが赤面する理由が見つからず、戸惑う僕。
「わ、私、先輩の事が好きです…っと…その…付き合って…ください…」
「えっ…?」

それは後輩から聞いた、予想外の言葉。

「そ、それじゃ!」

「あっ…」

ステラは走っていってしまった…


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