涙の色は

夜=帰路にて=

「お兄ちゃん、どっかいくの?」

「二人を送ってくるよ、真由。あと馬鹿が一匹いるから変な事されるなよ。」

「いってらっしゃい」

「ん。いってくる。」

パタン。

「お兄ちゃんのバカ…」
妹は、一人呟く。



「ねぇ、現世先輩?」

「ふぇ…な、なんですか羽乃海さん?」

「ステラって呼んでください。」

「あ、はい。ステラさん。では私の事も陽菜、と呼んでください。」

「わかりました陽菜先輩!」



「さよならー陽菜先輩ー命先輩ー」

「じゃあねー」
「また明日!」

ドアが閉まった。



< 7 / 20 >

この作品をシェア

pagetop