愛ノアイサツ
「お疲れ。なかなかよかったぞ。」
リハーサルも終わって控え室で横になっていると、マネージャーの白木さんがお茶の入ったペットボトルを額につけてきた。
「お疲れ様でした。意外に広いですね。」
「あぁ。スポンサーがかなり予算出してくれたからな。どうだ?」
「まずまずです。少し音が響きにくいですね。意識しないとわかりませんが・・・」
「今回は有名な作曲家や評論家も来ることになっている。音響の方に話を通しておこう。・・・お、そういえば忘れてた。」
白木さんは封筒から一枚の紙を出して僕の横に置いた。
「それ、明後日のチケットだ。関係者用の特別席だ。誰か呼びたい奴がいたらそれ渡してやれ。」
「先頭のちょうど真ん中ですか・・・。本番は空席ですよ。」
「そういう事言うな。お前のコンサートのチケットが買えなかったファンが今頃泣いてるぜ?まぁ、一応渡したからな。」
そういって白木さんが控え室を出ようとしたとき、ふっとこちらを振り向いた。
「お前少し顔色悪いぞ。コンサートは明後日なんだ。今日はもう帰っていいから病院行って来い。」
「心配しすぎですよ。別にたいしたことありません。」
「勘違いするな。お前の体はうちの資本なんだ。行かないとお前のギャラ半分に減らすからな。車のローンも払ってるんだろ?」
「痛いとこつくなぁ・・・わかりました。」
僕の答えに満足したようで、にやりと笑って今度こそ控え室を出てった。
リハーサルも終わって控え室で横になっていると、マネージャーの白木さんがお茶の入ったペットボトルを額につけてきた。
「お疲れ様でした。意外に広いですね。」
「あぁ。スポンサーがかなり予算出してくれたからな。どうだ?」
「まずまずです。少し音が響きにくいですね。意識しないとわかりませんが・・・」
「今回は有名な作曲家や評論家も来ることになっている。音響の方に話を通しておこう。・・・お、そういえば忘れてた。」
白木さんは封筒から一枚の紙を出して僕の横に置いた。
「それ、明後日のチケットだ。関係者用の特別席だ。誰か呼びたい奴がいたらそれ渡してやれ。」
「先頭のちょうど真ん中ですか・・・。本番は空席ですよ。」
「そういう事言うな。お前のコンサートのチケットが買えなかったファンが今頃泣いてるぜ?まぁ、一応渡したからな。」
そういって白木さんが控え室を出ようとしたとき、ふっとこちらを振り向いた。
「お前少し顔色悪いぞ。コンサートは明後日なんだ。今日はもう帰っていいから病院行って来い。」
「心配しすぎですよ。別にたいしたことありません。」
「勘違いするな。お前の体はうちの資本なんだ。行かないとお前のギャラ半分に減らすからな。車のローンも払ってるんだろ?」
「痛いとこつくなぁ・・・わかりました。」
僕の答えに満足したようで、にやりと笑って今度こそ控え室を出てった。