愛ノアイサツ
第二楽章
不自由だと感じていた空の下で

翼のない君が翼をくれた

そして儚く笑うんだ


それまで気付かなかった

世界はこんなに美しくて

儚いものだったのだと


アナログ時計は永遠のように錯覚していたけれど

砂時計はサラサラと流れる


だから決めたんだ


君と

流れの中に生きようと


最後の砂の一欠片が落ちるまで
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