続きは、社長室で。2
そうした思いを抱いていられたのも、ほんのヒトトキだった。
有言実行がモットーの拓海に、今までにないほど乱暴に弄ばれて…。
「っ…、ゃ・・・」
齎される快楽によって、声にならない声が固く閉じたハズの口から漏れていく。
エアコンの効いた室内だというのに、中から新たな熱が生み出されていて。
ホワイトムスクの香りも相俟って、しがみつけなくなるほど力を奪い去る。
「ンッ・・・」
キスが落とされる度に、ピクンと反応するのにも疲れてしまうくらい。
あまりに激しく、深く、忙しく這いずり回る指と舌に翻弄されていた。
「フッ…、苦しい?」
「っ――」
浮遊状態に近い私の顎を、クイッと持ち上げて一笑して尋ねたあと。
危うさを含んだブラウンの瞳で、私に言わせようと待ち構えている。
“罰”の続きは、どうやら此処から始まるらしい・・・
「どうする…止めようか?」
「っ…、ゃっ・・・」
耳元を擽る吐息と甘い声色に、フルフルと力なく頭を振ってしまう。