続きは、社長室で。2
高ぶらされた熱は、神経までもが貴方を求めているというのに。
溢れ出しそうなほどの想いを抱えて、続きを待ち望んでいるのに。
こんな状態のまま、絶対に止めないで・・・
「っ、やだ…」
「へぇ・・・
その代わり、いなくなった理由を言えよ?」
「・・・っ」
まどろみの中で声を振り絞れば、予測していたように瞬時に返された。
「…やっぱり止めようか?」
「ッ――!」
フッと耳元に吐息を掛けられて、答えをさらに急かしてきた拓海。
何もかもを知り尽くしているからこそ、こうしてワザと頬を寄せてくる。
小さな頃“神童”と呼ばれていたヒトに、私なんかが敵う訳ナイ。
不利な交換条件を提示されながら、それでもコクンと頷いてしまう…。
「今日はどのみち、優しくするつもりないけど?」
「ンッ――」
満足したように近距離で告げられて、忙しなく唇を押しつけられた。