Your heart is mine
嫌だ…。何で
泣いてんの、ァタシ…。
泣く気なんて
ないのに……。
なかったのに…!!
情けない自分が
悔しくてァタシは
鞄を持って
保健室を出た。
「恋ちゃん!!」
ァタシの後を
追うように由宇が
追い掛けてくる。
ケド、振り向かず
ァタシは走り続けた。
「恋ちゃんっ!!」
学校を出て河原の
近くで由宇に腕を
強く握られる。
「恋ちゃんが
怒る気持ちは
分かるよ…。
伝えなかったコト
本当に反省してる。
ケド俺、先生だけ
特別なんて
思ってないよ??
恋ちゃんだけだよ、
特別な存在なのは」
由宇の言葉が
余計自分を
苦しませてる
気がして
さっき以上に涙が
出てくる。