もし君と恋に落ちたならば
「おい!川端!
あちぃから扇げよ」
偉そうに椅子に座る
クラスのボス..的存在
<橋本>。
暑いのは皆同じだぞ?
そんなたった一言も嫌とも
言えず,僕は下敷きを手に
取り扇ぐ。
肌を刺すような強い日差し
中庭には向日葵が咲き.
空は青く澄みわたっている。
「夏なんか嫌いだ」
一人で呟く僕の口癖。
暑さも.プールも.
セミの声も耳障り。
そしてこぉして
いばってる奴も,
そいつに何も言えずに
言いなりになってる僕も
...大嫌い。
でも君は僕の大嫌いな夏に
やってきた。