忘れられない記憶


学校でもたまに話した。
って言っても向こうから。
私がテンション低くしていると、

「なんかあったが?」

と声をかけてくれたりした。
私はその度に、

「なんでもないよ~!」

と笑顔で答える。
けど蒼也は見透かしたように、

「メールしろ!」

と言ってくれた。

そんな蒼也に私は惹かれていった。
それまでの私はネット内での恋愛ばっかで、
現実で恋愛するのは久しぶりで、
かなり戸惑った。
それに蒼也には、彼女がいたから。


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