君色
第一章

クラス発表

-----中学二年春-----

「未羽!!あたしたちクラス一緒!!」

あたしのもとへ走ってくる愛香。

「まぢ!?愛香と一緒とかぁ!!」

あたしは愛香と喜んだ。

鈴木未羽。13歳。今日から二年生。

あたしはこのクラス発表に期待していた。

生まれて初めての恋ができるか。

あたしは今まで気になる人はできても好きになることはなかった。

周りのみんなは恋をして..

彼氏ができて..

自分だけ置いていかれていた。

「未羽!!未羽!!」

「何??」

「凌と同じクラス!!」

愛香は一年生のときから凌に恋していた。

あたしの親友愛香はバレンタインに凌に告白した。

凌に振られた。

でも愛香は今でも凌が好き。

愛香のそういうとこ好きなんだ。

「愛香良かったね☆」

「うん!!頑張るし!!」

愛香が大好きな凌。

あたしはその凌が嫌い。

特別な理由はないけど..

クールぶってて..

モテるのに女の子みんなを酷い振り方をする。

何が不満なんだろ...

そんなこと愛香には言えないけどね。

そんなことを思いつつ愛香と教室へむかった。

二年三組...

あたしはこの教室でたくさんのことを学ぶことになる...
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