リカと私の藁人形
中３になれば朋子はもうほとんど来なくなっていて、そのころのあたしと言えば高校どうしようという悩みだけだった。

別に志望校のレベルが高いとかそんなことではなく、あたしに一切かかわろうとしてくれない父さんと母さんがあたしのことを高校に行かせてくれるかどうかで悩んでいた。

話しかけても答えてくれないし、年を偽っていろんなところでバイトしてるけど、高校に行くようなお金をあたしは持ち合わせていなかった。

あたしはおばあちゃんに相談することにした。

おばあちゃんはすべての事情を知っているから、もしかしたら、おばあちゃんが高校に行かせてくれるかもしれないと思っていた。

「おばあちゃん、前から思ってたんだけど高校どうしよう。」

するとおばあちゃんはいつものようにふざけずに答えた。
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表紙・目次

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