リカと私の藁人形
あたしがここの存在を知ったのは1年前で、その日は友達の家に泊まることが出来なくてどこか野宿するところを探していた。

すると、この廃ビルにたどり着き裏口の錠前が壊れていたのでそこで一晩過ごした。

言っとくけど、相当怖かった。

誰もいない、暗く広い空間というのは、いささか中学2年生の女子には怖すぎた。

眠れなかったのを覚えている。
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