リカと私の藁人形
その日から何か嫌なことがあるとここの屋上に行くようにしていた。

そして、あたしは生きていることがいやになり今こうしてきている。

おばあちゃんはあたしが、寄り道なんてしないですぐに帰っていれば助かったかもしれない。

あたしは自分で自分の大切な人を手放していく。

自分が愚かでみじめで仕方なかった。

もうこんな思いのまま生きてても仕方がない。

あたしの死ぬという覚悟は変わらなかった。
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