バクチの樹への送りうた
痣喰【あざくい】
ある日、裸足で歩いてると痛いものを踏んだ
足を見てみたが
いつもの通り何もない。
家に帰って寝た。
次の日、足の裏に痣があった。
赤くちりばめられた血のような…。
気味が悪かったが綺麗にも感じる。
痣は日に日に体の表面を動いた。
手にきたりお腹にきたり…。
ある日目の中に痣があった。
みんながひいていたのが分かった。
目をよくかいた。
だけど動かなくて
その日はそのまま寝た。
次の日、体のどこにもなかったけどご飯を食べてる時に言われ、気づく。
あっ、ベロか…。
何をしてもまたとれなかった。
外をまた歩いてると草ばかりで砂利ばかりの何かを踏んだ所。
一回目のくしゃみの時、何だか口から煙のようなものがでたように見えた。
次のくしゃみは我慢した。
次のは我慢できずに出すと赤い痣に似た赤い塊が粉になって出てきて
パッと
花火のように消え痣も消えた。
そのあと、その場所には赤くまだんな花が咲いた。