夏の幻
「もう忘れよう!


そんなに好きじゃなかったし

きっと大丈夫だよね」



夏は自分に言い聞かせるように

心の中で呟いた




自分がどれだけ

晴の事を好きになっていたのか


この時の夏は

全く気付いていなかった



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