隣の男子に恋をして
好きの感情
ある日の昼休みのこと。
「このクラスってレベル高いと思わん!?」
クラスの人気者、高橋美亜(タカハシ ミア)が声を上げた。
「まぁ、そうね~
目の保養にいいわ」
珍しく春奈が会話に参加する。
「珍しいじゃーん。
春奈がこういうこと言うのって」
「私だって興味はあるわよ。
いい男限定で」
あはは、と笑い声が上がる。
「ってか、日和はどうなの?浮いた話、ないじゃない~。
皆の人気者なのに」
「あ、あたしッ!?」
あからさまに動揺した日和を皆がからかう。
「いるんだっ?好きな人~!!」
「そ、そりゃ、あたしだって好きな人くらいいるし…「だれよ~」
「そ、そんなこと、言えるわけないじゃん」
だって、本人ちょー至近距離ですからー!!
日和の席の横には、珍しく佐川が座っているのだ。