あたしの秘密
*過去*






あたしの両親。
お父さんはあたしが小さいときに病死した。
女手1つであたしを育てたお母さんは、IT会社の社長だった。
毎日忙しく働いていて、家にいることはほとんどなかった。
あたしは寂しかった。
毎日1人。

それはあたしが小6の冬、もうすぐ卒業式。
卒業式には、忙しいお母さんも来てくれると言っていたから楽しみだった。
そんな卒業式を一週間後に控えた日。

あたしが無理に来てって言ったのがよくなかった。


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