あたしの秘密
次の日も行った。
しかしホールに紗世の姿はない。
あるのはいつもピアノを弾いていたあの、外国人だった。
しかも泣いている…

 「紗世はいないの?」

そう聞くと彼女は、何も言わずに白い封筒をあたしに渡してきた。
封筒には「鈴奈へ」と書いてあった。
あたしは急いで中の手紙を読んだ。
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