キャッチャーミット。
「グッチーグッチーグッチでホイ。」
何回かあいこになって、ヒロカとニシこと西口がチョキ。
ユキミと安野がグー。

…一緒のチームになれた。

顔にださないけど嬉しくて、アタシはリオと郁と喋りながら散らばった。
残念ながら郁とはチームが離れたから別行動だけど
リオと一緒にボールを追いかけた(アタシ等サッカー好きだから。)



スポーツとなるとやっぱり男子が先頭で
女子は横から変にボールを取りに行ってる。

「ぎゃー!!待ってや、なんなん…!!。」
「ぎゃ…って小林、ハハハハ。ウケルし。ちょーホンマないわ。」
「ないわってちょーだれか助けてやー」

ユキミが男子に囲まれてボールをどうしようかと思い叫んでいる。
それにリオが野次をいれてアタシも笑った。

「小林!!こっち!!」

ふと男子の間にひょこっとでてきた安野。

「あ、わかった!!」
といいながら安野に向かってボールを蹴るユキミ。
その、ボールを軽々とゴールの方へいれた安野。

…かっこいい。

サッカー部もいたのになんで、あんな…。

軽々しくいれた安野にアタシはボーと見つめてしまってて、
リオは「安野すげー。」と笑いながらアタシに言う。

本当にすごかった。

…ちっさい癖に。


「ウチ等もあっちいこー?」
「うんー。」

そういって、ボールがあるところに走っていった。




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