【短編】『愛してる』なんて言わないで
「もちろん!じゃあ、決まったらメールするね」
「うん、ありがとう。じゃまた」
「うん、なんかあったらまた言ってね!」
「ありがとう」
「うん、じゃバイバイ」
「バイバイ」
用件だけ済むと電話を切った。
これで楽になれるのかな…
でも、今日康太と約束してる…
今日で逢うの最後にしよう。
でもきっと彼の顔見たら言えないんだろうな。
彼が来る時間になった。
ーピンポーンー
彼だ。
早く出なきゃ…
そう思ってるのに体が動かない…
彼は、合鍵を使って部屋に入ってきた。
そっか、合鍵持ってたんだった…