捨て猫
「………戻さねーよっ」
少しの間が空いたあと、怒ったような声で先輩は言った。
機嫌悪くさせちゃったかな??

そんなことを考えていると、
「それより俺、好きな子がいるんだ」
と先輩は言った。
「えっ!?誰ですか?」

思わず食いつくと、先輩はあたしの顔に人差し指を向けた。


「お前」
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