捨て猫
どうやら元気になったらしく先輩は、
ベンチに置いてあった水筒を一気飲み。
「先輩、それあたしのなんですけど…」
「えっ!?悪い、間違えた!」
びっくりした顔でそう言うと、
赤面しながら選手の応援に専念し始めた。

その単純さが可愛いと思いながら
水筒に口をつける。

そして、先輩が横目で見ているとも知らず、
水筒の中身を飲み干した。
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