捨て猫
「キスもセックスも、そいつに初めてをたくさん捧げたんだ。で、すげぇ惚れてたのに裏切られた。突然振られて、『初めから好きじゃなかった』って。傷付いて、もう女なんか信じねぇって決めたけど、同時に思った。『あ、恋愛って適当でいいんだ』って。それからもうヤケクソみたいな気持ちで、告白は全部OKして、会うのはやりたいと思った時だけ。千晴なんかともそうだったよ。千晴は気付いてたみたいで、それでもいいって言うから付き合ってた。でもその時、ほかにも何人か女がいたけど」
「そんな…」
「そんな…」