捨て猫
携帯をパチンと閉じると、そこには恨めしそうな桃子の顔。
「にやにやするなっ」
そう言ってあたしの携帯を奪い、プリクラを見て「げっ」と驚いてみせた。
「あんたらもうデートしたの!?付き合ったのいつよ?」
「違う!!遊ぼうって誘われて、その時告られた」
「もー!あたしの隼人先輩を!!!」
そう。桃子は隼人先輩に憧れていた。
「だって、桃子には翔太がいるじゃん?」
「それとこれとは別!!週1のひそかな楽しみだったのに…」
勉強1本で部活には入らず予備校に通う桃子は、週に1回予備校が休みの日、翔太の目を盗んで体育館に部活をする先輩の姿を見に来ていた。
浮気してるわけでもないんだし、別にあたしはそれがいけないことだとは思わない。
だけど彼氏である翔太には秘密にするよう言われていた。
…ま、そりゃそうだけどね。
「にやにやするなっ」
そう言ってあたしの携帯を奪い、プリクラを見て「げっ」と驚いてみせた。
「あんたらもうデートしたの!?付き合ったのいつよ?」
「違う!!遊ぼうって誘われて、その時告られた」
「もー!あたしの隼人先輩を!!!」
そう。桃子は隼人先輩に憧れていた。
「だって、桃子には翔太がいるじゃん?」
「それとこれとは別!!週1のひそかな楽しみだったのに…」
勉強1本で部活には入らず予備校に通う桃子は、週に1回予備校が休みの日、翔太の目を盗んで体育館に部活をする先輩の姿を見に来ていた。
浮気してるわけでもないんだし、別にあたしはそれがいけないことだとは思わない。
だけど彼氏である翔太には秘密にするよう言われていた。
…ま、そりゃそうだけどね。