捨て猫
そんなあたしを見かねてか、桃子がフォローを入れた。
「で、でもいいじゃんっ、隼人先輩」

だけど、その語尾にはハートマークがついているような、うっとりした口調。
さすが、それに気付いた翔太が桃子を問い詰める。
「お前、まさかアイツに気があるわけじゃないだろうな」
「はぁ?何でそうなるわけっ」
あたしの話そっちのけで口論を始めたふたりは、なんだかんだ言ってもやっぱり仲が良い。
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